SOLA(ソラ)は「日本の農業に一生を賭ける!」を合言葉に、農業に関心の高い学生が集まった学生委員会です。

プロジェクト

『世界へ届け 日本の食文化』プロジェクト

【背景】

 2012年頃より日本のTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参入を巡り、農業分野を中心として議論がなされています。国全体としては現在参加の方向に動いていると同時に、海外からの輸入品に対する関税が撤廃されることで日本農業の衰退が加速するとして、依然として反対者が多く存在するのもまた事実です。大規模生産による安価な外国からの農産物が国内市場に大量に流入することで、国産の作物が価格競争において不利な立場に立たされるためというのが参画反対派農業関係者の一般的な理由であります。
 一方で2012年3月には和食が無形文化遺産に登録されました。今では和食は栄養面や、地域・文化・自然との密接な関わりを持つという面で世界でも高く評価されています。 中国でも日本の農産物に対する需要が“化学肥料が比較的少なめで安全、高品質”という理由で一定数ある状態にあります。
 いずれにせよ、現在は農業という比較的閉鎖的な産業でさえも海外の動向を無視することはできない状況に置かれているのは確実であり、TPP参入或いは非参入に関わらずこの状況をどう捉えるかで、古くから大切に受け継がれている日本農業を完全に殺すことも、輸出産業への仲間入りをさせることもできると考えております。私どもは、和食と国際が出会う領域を作り、生産背景や文化も含めた“日本食”の素晴らしさを世界へ発信することで日本農業が輸出産業として海外へ進出できる可能性を模索していくというコンセプトの下で私たちと同年代の留学生の方々を主に対象としたイベントを通してプロジェクトを進めていく予定です。


【概要】

外国人の方々に、日本のガイドブックには載っていない伝統食品や家庭料理の奥深さを知ってもらうと同時に、これまで国際交流にのみ関心のあった学生にも改めて日本の食や農業といった今でも古から引き継がれている文化と向き合ってもらうことでより深みのある異文化交流を行えるようなってもらえれば幸いであると考えております。また、最終的な目標としては、外国人に日本の農業を“和食”というステップを踏んで体験してもらい、日本の農業技術の輸出や、小規模高品質農業の魅力のPR、若者や異文化を取り込むことによる地域活性化に繋げるということを挙げさせていただきます。


【実施内容】

1. 外国人留学生(日本人含)を対象とする和食体験教室の実施
〈目的〉
外国人に和食に対する隔たりをなくしてもらうと同時に、実際に調理を体験してもらうことで親近感や興味を持ってもらう。また、農業系の学生と国際系の学生の交流の場を設けることで、新たな視点を学生たちに取り入れてもらう。
〈内容〉
(a) おにぎり、味噌汁などを作る料理教室の開催(4月27日予定)
(b)味噌仕込み体験の開催

2. 少数規模での農業体験、現地でのフィールドワーク
〈目的〉
1の内容を踏まえたうえで、これらの食材がどのような背景で作られているのかを体験してもらい、無形文化遺産としての和食を肌で感じてもらう。また、農家の方と直接話す機会を設け、日本農業に対する知的好奇心を高めてもらう。
〈内容〉
(a) 農家の方のもとでの農業体験、及びファームステイ


【課題】

・「伝統的な和食の奥深さを知ってもらう」以降どうしたいのかというもう一歩踏み込んだ目標を立てる事が出来ていないため、自分たちのプロジェクト終了後の将来像が抽象的である。
・イベント実行に当たる採算が現状ではとれていない
・地域活性化、景観保全が農村の総意でない事を十分に理解する必要がある。


【プロジェクトメンバー】

麻木 周太朗(早稲田大学 政治経済学部 国際政治経済学科3年)
井上 有紀(明治大学 農学部 食料環境政策学科3年)
小川 友希(東京大学 教養学部 理科二類2年)
小原 健太郎(明治大学 農学部 農学科3年)