SOLA(ソラ)は「日本の農業に一生を賭ける!」を合言葉に、農業に関心の高い学生が集まった学生委員会です。

プロジェクト

みえるMilk プロジェクト

【概要】

 「食の安心」を考えるプロジェクト。牛乳というひとつの産品をキーワードに、一般の消費者を対象とした酪農家さんへのツアーを実施し生産の過程や現場を共に体験し学ぶことにより、生産者と消費者をつなげ、とらえどころのない「安心」を実感のあるものとできるか、そのきっかけとなるよう試みる。


【背景】

 食品を選ぶときの基準となるものは何であろうか。価格や嗜好、栄養面であったりするが、その食品が「安心できるものかどうか」という点を挙げる人も多いだろう。食の低コスト化や、大量生産、グローバル化などにより現代では誰もが低価格であらゆる種類の食品を手に入れることが可能となった。しかしそれと同時に、かつては消費者の近くにあった食の生産の現場が今では消費者から遠く離れている。そのように離れたところで生産される食品に対して、消費者は何を根拠にして「安心」を判断するのだろうか。
 さて、BSE問題や食品産地偽装などの事件がきっかけとなって、トレーザビリティが注目されている。最近では生産者の名前や顔が見える農産物が販売されている。しかし、「顔が見える」というだけで安心な食べ物といえるだろうか。食べ物の安心とは、「顔が見える」だけではなく、生産者の提供する情報を消費者が信頼することにより成り立つものだと考える。
 例えば、牛乳は消費者の手に届くまでには数々の酪農家から生乳が集められ殺菌・パック詰めという過程を経て市場に並んでいるため、生産者と消費者の距離が近づきにくい。本企画では、そのような牛乳に焦点を当てる。関東には栃木・群馬・千葉など北海道に次ぐ生乳生産量を誇る“酪農県”が複数あり物理的な距離でいえば消費者から近いところに生産現場があるといえる。消費者と酪農の距離を近づけ、消費者が牛乳の「安心」を見つめなおすきっかけを提供し、ともに食の安全・安心を考えていきたい。


【目的】

 一般消費者と牛乳の生産現場を共に体験することにより、「安心」とは何かを共に考えるのが目的である。体験以前は漠然としていた「安心」が、具体的な根拠に基づいた「安心」に変化するとよい。
 また、活動を通じて消費者と生産者のコミュニケーションの機会が生まれること、その過程を通じて消費者が考える「安心」と生産者が考える「安心」の違いなどが明らかになれば今後の活動の参考になるであろう。私たちが酪農や乳業について勉強できることも狙いのひとつである。


【実施内容】

酪農家さんへのツアーを企画、運営する。
1. 想定している参加者

  • プロジェクトメンバーあるいはSOLAメンバーの知り合いの大学生
  • マミーズエンジェル保育園の保育園児とその親
  • 文京区にある消費者団体(先生からの紹介がもしあればアプローチする)
  • 農林祭(学生フードフェスタ)で興味を持ってくれた人
2. 受け入れ酪農家
  • 栃木県那須 今牧場(2012年8月に知人の紹介で多賀谷と猪又が実習させていただいた)
  • 加藤さんの知り合いの方(前橋市役所)からの紹介
  • 中央酪農会議経由の紹介
3. ツアーの中身
  • 酪農体験(牧場の見学、作業の体験、バター作り体験等 ←受け入れ酪農家さんの都合や人数により内容は変化)
  • 料理教室(他のプロジェクトとコラボレーション)
  • 他の農業体験との組み合わせ(野菜農家さんでの農業体験など)
4. ツアー参加者、酪農家さんからのフィードバック
  • アンケート等で酪農や牛乳、あるいは食の安心についての考えがどのように変化したかを調べる
  • 酪農家さんには、消費者とのかかわりによる考え方の変化を調べる
5. 参加者と酪農家さんがつながりを維持できる仕組み
  • メルマガやSNS等で、酪農家さんとツアー参加者がその後もかかわりを持てるような媒体を提供する。


【今後の目標】

<短期>
・11/3(土),4(日)『食と農林漁業の祭典』(農水省主催)の企画「学生フードフェスタ(仮称)」にブース出展
・11月中に15人程度の規模を目安に1回目のツアーを実施
<中期>
・同程度の規模のツアーを定期的に(3ヶ月に1回程度)開催し参加者のネットワークを広げる
<長期>
・関東以外の地域でもこうしたツアーを実施し「見える化」のつながりを広げる
・牛乳以外の食品でも「見える化」を目指し、様々な食品の安心を追求する


【プロジェクトメンバー】

多賀谷 なつみ(東京家政大学 家政学部 栄養学科 2年)
猪又 敦子(東京大学 農学部 獣医学専修 4年)
中司 章洋(東京大学 経済学部 経済学科 4年)
馬場 将吾(東京大学 教養学部 理科二類 2年)
松永 紘亮(東京大学 大学院経済学研究科 修士1年)