SOLA(ソラ)は「日本の農業に一生を賭ける!」を合言葉に、農業に関心の高い学生が集まった学生委員会です。

2009年後期成果報告会

開催概要

2009年後期成果報告会

開催日:2010年1月16日(土)
会場:旧今川中学校
内容:
SOLA紹介
2009年後期プロジェクト報告
・第二期まるごとまるっと
・マーケティング大作戦ROF〜果実再興〜
・ゲリラマルシェ
会計報告
SOLAサポーターズあいさつ
懇親会


来場者

省庁、学校、NPO法人、大学教授、農業生産法人などの各関係者を含む約30名の方にご参加頂きました。


感想

2009年後期成果報告会

今回は、これまでに無いほど多くの参加者にお越しいただき、SOLAメンバー自体の参加も多く役割を分担して出来たということもありこれといった大きな問題もなく、第四回報告会を開催することができました。
発表の内容もまるっと班、マーケティング班(果実再興・ゲリラマルシェ)共に充実した活動の成果を参加していただいた皆さんに知っていただくことが出来ました。
プロジェクトに関して「よかったよ」と言ってもらえた反面、質疑応答や懇親会の際に様々な意見や疑問点、改善点を含むアドバイス等をいただき2010年からのSOLAの活動に生かしていき、これまで以上により良いプロジェクトを作り上げていきたいと強く感じました。報告会を開くたびに、普段の生活では聞くことのできないようなお話や社会で活躍されている方々の貴重な意見を聞きながらも自分達の意見を発信できる場だと考えているので積極的にいければなと思っています。


2009年後期成果報告会

懇親会では、今回マーケティング班のプロジェクトに関連した玄米や果物などを召し上がっていただき楽しんでいただけたと思っています。調理の方は、中森さんを中心に玄米を焚き、ジャムやリンゴのコンポートを作りました。
報告会自体ももう少し改善していかなければならないと感じる部分もあり、次回の報告会までにはメンバー間での意見の共有をしながら改善していきたいです。
今後の課題としましては、2010年前期の活動はもちろんのことサークルとしての新規SOLAメンバーの募集をはじめ、引き継ぎなどをしていきたいと思います。


次の報告会にも多くの社会人の方々にお越しいただけるよう2010前期も魅力たっぷりなプロジェクトを計画し、活動していきたいです。



第二期まるごとまるっと報告概要

1.報告会、懇親会を通してお聞きしたことからメンバーが考えたこと

■プロジェクトについて

  • 長期・中期・短期目標を大きく掲げる
  • プロジェクトについてメンバーの意識付けを高める
  • インパクトを与えるプロジェクトの企画、参加者の日常生活で応用可能なものにする
  • 新しい食育のありかたを構築したい
  • 子どもがのびのび活動できる機会にしたい

■勉強したい

  • 興味深い活動をされている方に話を聞きに行く
  • 神田の歴史、伝統について調べて企画に組み込みたい
  • 環境や芸術についても取り入れて新しい発見につなげたい
  • 地域・学校・家庭などのニーズを探る必要がある

■イベントについて

  • 菜園を広くしたい・増やしたい
  • 専門家をお呼びし、実践的にしたい
  • 酪農・畜産とも絡める
  • 活動の記録を写真や映像に記録し、伝える。
  • 子ども以外の世代にも食育の機会を提供する。
  • 今中以外にも活動範囲を広げる
  • もっと土に触れる機会をつくる
  • 料理の機会を増やす

■メンバーについて

  • 仕事の振りをまめにする

2.考えたことを踏まえて、行っていきたいこと(声の多かった順)

  • 畑を増やす、自前で持つ(農園、屋上菜園などを借りることも検討する)3名
  • 今中以外でも活動する(外の活動や他団体とも協同でイベントを企画する)3名
  • 畑管理団体を作る(SOLA以外の方も参加できるように、地域の身近な菜園・人と人との交流の場をめざす)2名
  • もっと夢を語り、勉強する、皆で動く。
  • 積極的に活動されている方にお話を聞きに行く、教えてほしいことやSOLAとして協力できることなど相談したい。同じような団体との協同イベントを企画する。
    イベントに組み込みたいこと(神田、環境、芸術)について調べる。


マーケティング大作戦ROF(Revival Of Fruits)〜果実再興〜報告概要

【チームメンバー】
中森剛志(東農大)、小松史和(電通大)、折出ゆう(産能大)、藤原育菜(東農大)、安達未悠(東農大)、石田侑也(東農大)、池内裕也(東農大)、岩沢志生(東農大)、高橋大輔(中央大)


【目的】
今後さらなる衰退が予想される国産果実の需要を特に若年層に向けて開拓し、日本農業における果実生産を活性化させることで、中山間地域の人・経済を元気にし、ひいては日本の健康・文化・農業に貢献する。


【背景】
現在、日本の果実生産は危機的な状況を迎えていると考えています。根拠としては、消費者ニーズに応える輸入果実の増加により、国産果実への需要が特に若年層を中心に減少していることが挙げられます。
特に、若年層が好む安い加工済み果実商品(ジュース、缶詰、デザート類など)は輸入に支配されているといっても過言ではない状況(8.92%が輸入品、2007年)です。結果として、果実・果実加工品の自給率(カロリーベース)は1960年100%から2007年には41%にまで減少し、毎年、国内の果樹栽培面積は1~2%ずつ縮小しています。(みかん1,200ha、りんご400ha、ぶどう・日本なし200haが毎年減少)
このままの状況が続けば、国産果実は一部の富裕層や国産果実の割高感に対して比較的、抵抗感の少ない高齢者層(50歳代〜)だけのものとなり、果樹栽培の盛んな中山間地域は耕作放棄が進み、該当地域全体の衰退を招くと考えられます。
ですが、調べてみると果実自体の消費量は輸入量に比例する形で年々増加しており、また、国民一人当たりの果実消費量を国際的に比較すると、日本より果実自給率のはるかに低いスウェーデン、イギリス、カナダ、オランダなどと比べても極端に日本人の国産果実消費量は少なく、日本における消費拡大の余地はまだ残されていると考えられます。そこで、若年層の国産果実に対する新たな需要を、これまでにない果実摂取のカタチを提案することで開拓し、国産果実生産の活性化につなげようというのが本プロジェクトの原点になります。


【活動結果】
販売日:11月21日・12月12日・13日・19日・20日
場所:青山国連大学前ファーマーズマーケット
販売品目:みかん・柿・フェイジョア・キウイ・りんご・梅干し
売上報告:
[収支報告]

  11月 12月
  21日 12・13日 19・20日
売上 \13,250 \64,400 \84,700
仕入 \8,090 \24,450 \18,000
出店・輸送費 \5,000 \11,000 \9,000
利益 \160 \28,950 \57,700

[販売した果物の量]
  11月 12月
  21日 12・13日 19・20日
りんご 10kg 20kg 20kg
みかん - 35kg 25kg
キウイ - 20kg -
10kg 20kg 80kg
フェイジョア - 30kg 40kg
うめぼし - 0.2kg 0.4kg

【成果】

  • 様々な農家の方と知り合い、直接交渉を行ったことで農家の状況(周囲の農家さんも含む、経営・後継ぎ)を聞くことができた
  • 仕入、流通、販売を実体験することができた
  • 消費者と接することで、ニーズを考慮した仕入れを行うことができた
  • 商品のプロモーションの違いが売上に大きく影響することがわかった
  • 商売・ビジネスという社会構造に踏み込んだことで僕らを必要としてくれる人やさらなる発展への足がかりをつかめた
  • 流通の際の距離も大きな問題であるなど、配送の方法(果物が傷まないか、適切な温度管理)などを考えることができた
  • 自分たちが「絶対に売れるはず!」と思っていたものがそこまで売れなかったこと
  • 無農薬キウイ→ 消費者が望んでいるのは”無農薬”そのものではなく「普通に適切な価格で安心して食べられるもの」なのでは?無農薬ならば売れるというものではない、場所や価格、対象が影響するということなど
  • りんごは通常の栽培だったので、ほかの無農薬・減農薬栽培のものより進めにくかった。同じ1ブースでも取扱量や品目を増やす、変えることで売上高に大きく影響した
  • 僕らの扱う果実をビジネスとして・個人として欲しいと言ってくれる人や、活動に共感・参加したい人など新たな繋がりからマルシェ以外での販売なども計画として持ち上がっている

【課題】

  • 事業として成り立たせていくためには今後、販路・果実の取扱量を増やしていくこと、利益の分配の際に輸送にかかった人件費を加味する必要がある
  • 継続した人員の確保や農家、販路先との調整を行っていくために独自の組織を立ち上げる必要がある
  • 販路開拓を考慮して、無農薬や減農薬といった、こだわりを持った農家とも積極的に取引を行う必要がある
  • 若年層ニーズに応える形での果実提供を可能にする販路を開拓する必要がある
  • 果実は品目が季節によって大きく移り変わるので、それを事前に把握した上で販路開拓や仕入れを行っていかなければならない。プロジェクトの実行計画(事業計画書)を長期的なスパンで作成する必要がある

【今後の展望】

  • 今後ともマルシェジャポンでの販売は可能な限り継続していく。また、マルシェの存続に貢献していく構えである。
  • 3月までにNPO法人の設立を目指す。
  • 4月より、大学生協と協力し若年層に向けた新たな販路としてフルーツコーナー、学生向け果実ワークショップ開催の実現を目指す。
  • 継続的かつ安定的に収入を得るために、固定の店舗(住居の1階を果実ショップ兼カフェにするなどして)を構える。2010年中の実現を目指す。

【報告会を終えて】

報告会でチームROFは、果実で中山間地域を再興するという使命を掲げ発表を行いました。
この使命は僕らの住みたい日本、次世代に残したい日本を僕ら自身の手で築いていくんだという使命感によるところです。使命達成のためには継続して事業を行い、事業そのものが日本の食文化に影響を与える社会構造とならなければならないと考えます。
そのため再生産性のあるビジネスを構築することは必須であり、今後の仕入・販路拡大についてできる限り具体的な展望を述べることに努めました。


目指すは果実といえばROF、日本一の果実販売量、流通量、生産量です。法人形態としてはNPO法人を選択することを決意し、日本一稼ぐNPO法人を目指します。
「何を言いたいのかわからない。目標がわからない。」との声がありましたので、出来る限り表現してみました。また発表時は熱が入り過ぎてタイムキーピングを失ったことは改善すべきだと反省しています。
しかし、「熱意がある。おもしろい。」と評価してもらえたことや、具体的な展望を示そうとしたことで報告会参加者からも具体的な協力の形を提示していただくという成果を得ることが出来ました。


また懇親会では、玄米研究を行う方から協力を得て100%玄米を塩だけで作った梅干と共に提供させていただきました。また、今後の販路の1つとして上げた果実ワークショッププレをフェイジョア・イチゴジャムのカナッペ、リンゴとレーズンのコンポート、農家直送イチゴを使って行い、好評であったと自負しています。
参加してくださった皆様、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。皆様と報告会を共有できたことでチームROFはさらなる一歩を踏み出すことが出来ます!


文責:中森・小松



ゲリラマルシェ〜報告会アンケートを受けて

ゲリラ班では、報告会のアンケートからメンバーから以下のような意見があった。


【報告会前】

  • リブランが中止になった後の方向転換が急すぎた(良い意味でも悪い意味でも):中司
  • 農家の所得向上をかかげているのに、俺たちが仕入れなくてもある程度儲かってそうな志野さんを生産者側においたところにすこし疑問を感じた(テストケースだから生産者側を固定するという意味でのとっかかりとしてしょうがないものの)→理想は果実班みたいにほっといたら余る、捨ててしまうようなのを見つければベストか:中司
  • 移動販売の許可はとっておくにこしたことはないと思った。しかし、それを待っていたら今期動けなかったのも事実。:中司

【報告会】

  • 時間の制約上詳細なところまで説明しきれず、それに対しての質問が多くあった。
  • (ex.今回の取引農家を志野さんにした理由、今期のゴールの設定と達成度、セット野菜販売への反応、販売したときの消費者の声、等)
  • 目標設定をもっと明確に成果がわかるようにしなければ駄目だと思った。(ex.農家の所得を向上させる→年400万の販売額を500万円に向上させる等)
  • また、「農家の所得向上」をうたうからには、事前に農家の所得を聞いておかなければ駄目だと思った。(所得を聞くのはけっこう難題)
  • これはやっていてわかったのだが、一言に“所得向上"と言っても販売額の増加以外にも生産コストの削減も同時に考えなければならないので、販売だけで“所得"向上うたえない。言うならば“販売額”向上。

【今後の展開】

  • 移動販売を行う上での拠点の確保を視野にいれて活動していく。
  • どこまでこの活動を広げられるか、続けられるかがこれからの勝負になると思う。気持ちを切らさずに続けてほしい。:中司
  • 20〜30代よりも50~60代の方がアクティブだという生の声は貴重だった。授業は鵜呑みにしてはならず、裏を取らなければ駄目だと思った。→今後白金・高輪台エリアで50~60代を対象に農業体験・ワークショップを企画・実施する。
  • 御用聞き(買い物代行)をやったらどうか?という意見があった。確かにニーズはありそうだし、今回のプロジェクトだけでは取り込めない層も取り込めると思うので、今後試験的にやってみようと思う。
  • メンバーが足りないと思います。定期的にやるんだったら今の倍の人数はほしいところ:中司
  • 既存の小売と協力するという頭は今まで無かった(敵対するということも特には考えていなかった)ため、そのようなアドバイスが非常に斬新だった。今後、お互いにプラスになるような方法を模索して行く。
  • 移動販売を続けるにしても学生がやった方がいい」→実際、学生だから買ってくれた面もあったので、高輪等の対象が50代くらいの場所では学生がいいと思う。30代の親子ターゲットの場合、販売者より農家さんのインパクトが強くなきゃいけないので、必ずしも学生でなくてもいいと思う。:藤原

文責:鵜澤