SOLA(ソラ)は「日本の農業に一生を賭ける!」を合言葉に、農業に関心の高い学生が集まった学生委員会です。

ゲリラマルシェ

12月13日 第1回移動販売報告

目的

ゲリラマルシェ 既存の流通にはあまりない“移動販売”という新たな流通経路を開拓し、農家の所得向上に貢献する。
また、中長期的には消費者と生産者の距離を縮めて相互理解を深める。


概要

今回のプロジェクトで行うのは、レンタカーを使用したマンションにおける農産物の移動販売である。


販売する農産物は直接お会いして畑に足を何度も運んだ気心の知れた農家さんの農産物。そんな身近な農産物を仕入れて販売することはもちろんのことながら、居住者に農産物の食べ方やその作物の背景、文化的なものなどを伝えながら、その作物を通して普段の生活との繋がりを実感できるような販売を行う。


背景

ゲリラマルシェ 現在の日本の農産物流通は大手小売の力が強大化しすぎてしまっており、農産物の価格が一方的に決められてしまう。これが現在の儲からない農業に繋がっている大きな理由の一つであると考える。


一方の消費者も、鮮度の決して良いとは言えない農産物を購入せざるをえなく、また、その農産物を最高に美味しく食べるにはどういった調理法がいいのか、今の季節は何が一番美味しくて栄養価があるのか、その作物が体にはどのようにいいのか、といったようなことがわかりづらい。
その農産物が誰によってどのように作られ、そこまで届けられているかを知ることも難しく、日常との繋がりを感じることも少ない。農産物は単に空腹を満たすものではなく、その人の価値観を反映するライフスタイルそのものであるが、農産物と生活との関係性が、ただお金を出して商品を買うだけのことが多い現在では希薄となっている。


そこで、顔の見え、新鮮で安心・安全な農産物を提供することはもちろんのことながら、その農産物の食べ方提案から文化的な背景などを伝えることによって、生活との農産物との日々の繋がりを実感してもらい、そこから生産者のことも身近に感じてもらえる。そして、それが曳いては農家の所得向上に繋がっていくのではないかと考え今企画を立案した。


詳細

販売する農産物は、農業体験に何度もお伺いし、お酒も飲み交わして気心の知れた農家さんから農産物を直接仕入れる。
販売する際には、居住者に、農産物が誰によってどのように作られてここまできたのかを伝え、また、「この農産物の最高に美味しい食べ方はこれ!」といった食べ方提案から、「ダイエットをしているときにはこれ!」「風邪をひいているときにはこれ!」といったその人その人に合った提案、「冬至にはこのゆずとかぼちゃ!」という農産物からの生活文化提案をしながら、ただ農産物を販売するのみならず、その農産物の背景やそれを使った食文化なども伝えながら販売をする。


農産物を購入し、それに深く関心を持っていただいた方には、実際に農場に見学にいっていただく企画やワークショップを企画し、より農作物や農家を身近に感じていただき、同時に、生産者も消費者を身近に感じてもらう。


ゲリラマルシェ

今期目標

・販売額6万円(3万円×2日)
・来客数100人(50人×2日)
・感想を10人以上の購買者からもらう
・仕入れから販売までの一連の流れをスムーズに出来るようにする
・生産者のこだわりを明確に伝えられるようにする
・農産物の食べ方提案をしながら販売を出来るようにする
・農産物にまつわる文化的なことを伝えられるようにする


スケジュール

■10月31日(土)現地視察:周辺の販売店調査、当該住民への聞き取り調査
■11月1日(日)〜販売農産物の勉強(食べ方、文化、歴史等)
■11月28日(土)第一回販売
■12月19日(土)第二回販売
■1月16 or 17日報告会

チームメンバー

リーダ−:鵜澤(東農大)・中司(東大)・山本(放送大)・神野(東農大)

ゲリラマルシェ移動販売報告

【販売概要】

ゲリラマルシェ移動販売報告 今回の販売は、移動販売の新たな可能性を探るための販売を12月13日(日)に実施した。
今回は当初予定していたリブランでの販売が中止になったため、折りたたみリアカーを使用して千葉県東金のあいよ農場の農産物を住宅街と駅付近での移動販売を行った。
11月29日にも販売を行ったが、移動販売としての販売は今回が初めてとなる。


【目的】

移動販売を通してその地域とお客さんの特徴、今回のような販売に対しての反応を探る。


【成果】

販売の結果、以下のようなことが分った。


ゲリラマルシェ移動販売の様子 ■試験的に11時〜17時は住宅街、17時〜18時は駅の近くでの販売を行ったが、駅での販売は全く売れなかった。
駅(繁華街)という空間は、ビラ配りや客引き、そしてそもそも他人が多く、心理的にそのようなものを避けやすい状態にあるからではないかと思った。(声をかけて何かしら反応してくれる住宅街とは反応がまるで違う)
逆に、住宅街のようなコミュニティー内での販売は、お客さんと比較的長い時間会話が出来るので、今回のような農産物から農家さんのことまで伝え、生産者・消費者の距離を縮めるような販売をするには適した場所だと思った。


■GVLEではカットで売ることの多かった重量物の大根やキャベツも、住宅街ではまるのままの方が良く売れた。


■表参道GVLEのマルシェではなかなか売れなかった冬瓜やさといもが比較的良く売れた。買っていく人は比較的高齢の方。


ゲリラマルシェ移動販売の様子

【今後の課題と展望】

今回の販売では、「知ってれば他の場所で野菜買わなかったのに」というお客さんが非常に多かった。
今後は継続して販売を行っていくことにより、まずはより多くのお客さんに僕たちを認知してもらい、それを、リピーター化→あいよ農場にも興味を持つ(持たせられる)→生産者と消費者を繋げる次のアクションへ、という流れで繋げていきたい。究極的には世田谷の大平農園のような生産者・消費者の関係をあちこちで構築したい。
課題としては、売れ残りの取り扱いをどうしていくか、リピーターが付くまでの継続販売、効率的な移動販売(現状では、リアカーを運ぶ車が必要で、駐車場代がかなりかさむ。また人件費も考えるなら1人で販売を行えるようにならなければならない)が今後の直近の課題。


【感想】

ゲリラマルシェ移動販売メンバー 今回の販売では、住宅と駅付近での販売に対するお客さんの反応が間逆だったり、冬瓜やサトイモが良く売れることがわかったりと、思った以上に得るものが多かった。
今回は4人で販売を行ったにも関らず、販売準備に手間取って販売が遅れたり、商品を車まで取りに帰ったりと、無駄にしてしまった時間が多かったので、今後は少人数でも時間を無題にしない効率的な販売を行えるような体制を整えていきたい。


報告者:東京農業大学 鵜澤 佳史